これからの飲食店の社員教育に必要な要素
コロナによって飲食店を含め、世界は激動の時代になりました。まさに生き残れる企業だけが残れる時代といえます。
飲食店がこれからの時代を生き残るためには、これからの時代の人材教育が全てです。
なぜなら、コロナ禍においてお客様の飲食の利用は変わってしまいました。例えば、これまでは飲食店に訪れていた人たちはテイクアウトに変わってしまったり、気軽に友人とランチもできなくなってしまいましたよね。
人々のライフスタイル、価値観の変化に応じてお客様に価値を与え、選ばられる店になるためには、そこで働く従業員が価値を与えられる店でなくてはなりません。
だからこそ、これからの時代に適応した人材教育が必要になってくるわけです。
この記事では、これからの時代の社員教育についてお伝えしていきます。
僕は飲食歴15年。リーダー論、人材教育など海外の有料情報に触れたり、高額な企業コンサル(誰もが知る有名企業を多数クライアントに持った)のセミナーを受けたりしてかなり勉強してきました。
これらの経験から学んだ情報をお伝えしていきます。
これからの時代はどんな人材が求められる?
これからの時代に求められる人材は創造性と巻き込む能力といえます。どういうことかについては後述します。
先ほどお伝えしたように、これまでと人々のライフスタイルが変わり、それによって価値観が変わり、世の中はそれに応じてものすごいスピードで変化していきます。
例えば会議はリモートが当たり前になりましたよね。リモートで問題ないことがわかればわざわざみんなが集って会議をやる必要性がなくなりました。
また人の密集を避けるために買い物はネットの需要がものすごく増えましたね。そのような需要の変化に世の中は対応していっています。
さらにこれからはAIの発達によって、今まで人間がしてきた仕事はAIに変わっていきます。それによってこれからは求められるスキルも変わるし、働き方も変わってきます。
このように目まぐるしく変わっていく世の中によって、人々の価値観が変わり、ニーズは変わっていきます。
また昔と今では外食の利用頻度も全く違います。
それこそ今の30代〜40代の人が学生の頃は頻繁に外食はしていなかったと思いますが、今の家庭は毎週のように外食に行くことも珍しくありません。
また昔の子供は親が作ったお弁当を学校に持って行くのが当たり前だったのに対して、今はコンビニで買ったものが子供のお弁当だったりします。
このように時代は変わり、これからも時代の変化はさらに加速していきます。
「そんなの一体どうすればいいんだよ!!」
もしかするとそう感じるかもしれません。
もはやスピードの変化には自分1人の能力ではとても対抗できません。それこそボケーっとしていれば時代に取り残されてしまうかもしれませんね。
だから創造性と巻き込む能力が必要なのです。
創造性と巻き込む能力
おそらく創造性と巻き込む能力って何のこと?と思うかもしれません。
ここでいう創造性とは、お客様を喜ばせることを考えられる人のことで、考えたことを実行することです。
次にここでいう巻き込む能力とは、みんなの意見や創造したものを集められる能力のことを言います。
とても1人では対応できない時代の変化においては、みんなでお客様の喜びを考え、実行することがとても大切です。
まさに創造的に考える力と、多くの思考を集められる能力が必要だといえます。
社員の創造性と巻き込む能力を育むためには
社員の能力とスキルをどう育めばいいのかについて解説していきます。
創造的に考える力はクリエイティブな要素なので簡単ではありませんよね。なので思考力を育てる環境と習慣が大切です。
社員の創造性を育てるには考える環境を与えることが大切。
社員の創造性を育てるには上司が考える環境を作ってあげることが大切です。それにはしっかりと理念教育をしてあげるといいと思っています。
例えば「お客様に喜んでいただくためにはどうすればいいと思う?」と上司が問いかけることが大切です。
これを何度も行うことです。
ちなみに僕は毎日部下に行っている習慣があります。
「今日の営業でお客様を喜ばせるために何を意識した?」、「お客様を喜ばせるためにどんなことが今日はよくできた?」、「もっとどうすればお客様を喜ばせることができたと思う?」
この3つの問いかけを毎日行い、今日1日を振り返らせて考える習慣を作っています。
そして週1回は面談を行い、1週間単位で考えさせることと、次の1週間は何を意識して取り組んでいくかを聞いています。
上司は常に部下に考えさせる習慣を作ることが大切で習慣にさせるには考えさせる機会、環境を作ることが部下の創造性を育てる上で大切になります。
巻き込む能力を育てるには?
巻き込む能力とはみんなの意見を集められる能力であるため、人と信頼関係を築ける人材でなくてはなりません。
なぜなら「この人なら自分の意見を受け入れてくれる!」と心理的安全性を感じなければ人は自分の意見や考えをなかなか言えないからです。
そのため部下には従業員へ心理的安全性を与えたり、信頼関係を築けるように育てることが大切になります。
これは部下に限らず、チームで仕事をする誰もが必要な能力ですよね。
では部下の巻き込む能力を育てるにはどうすればいいのか。それはまず信頼関係を築くための知識を教えてあげて、その知識を元に実践させ、そして振り返らせることです。
やはり人は意識したことが【うまくできたか・できなかったか】を振り返り、【できなかったことはなぜできなかったのか】を考え、【どうすればできるのか】を考えて試行錯誤することで成長していきます。
なので上司は知識を教え、振り返る習慣を作ってあげることが大切ですね。
信頼関係を作るためには段階がある。
まず部下に教える知識として信頼関係を築くまでには関係性の段階があることです。
- 話してみたいと思われる段階
- 理解を示す段階
- 信頼されている段階
このステップに沿って信頼関係を構築するように教えてあげましょう。
話してみたいと思われる段階
この段階では基本的な礼儀、所作を行うことです。
笑顔で接する、気持ちのいい挨拶を自分からする、ちゃんと返事をする、感謝の言葉をいう。
このような人間関係の基本となる礼儀、所作をちゃんと行うことによってこの人となら安心して関わることができそうと思われるようになります。
なので部下の教育では人との接し方の基本をちゃんと教えてあげることが大切です。
理解を示す段階
基本をしっかり行うことで人から安心感を得て、初めて心を開いてもらえるようになります。ここから相手のことを知るためのコミュニケーションを行っていきます。
具体的には相手に関心を向けて、相手のこと知ろうと聞く会話を行うことです。相手の話を聞くときにやってはダメなことは否定、自分の意見を話すことです。
理解を示すことが目的なので相手のことを否定するのは論外です。否定されると人は話したくなくなりますので。
また相手のことを知ることが大切なので、聞かれてもいない限り、自分の意見をいう必要も特にありません。
信頼関係を築くためには相手に理解を示すことを部下には教えてあげましょう。
信頼されている段階
以上の積み重ねによって信頼関係を増やしたら目標を従業員と共有して、みんなで考えることをおこなていきます。
それがお客様に喜ばれるためにみんなで考え、実行していきます。
多くの意見が集まるチームこそがこれからの時代で勝ち抜くためにもっとも必要なことだからです。
まとめ
これからの時代は自ら考える創造性とみんなで考える創造性が大切な時代です。
考える社員教育と、考えるチームを作れる社員教育をすることが、生き残れる飲食店となります。
コロナ禍の今だからこそ、お客様に価値を与えられる店でなくてはなりません。価値を与えるのは全て人です。だからこそ社員教育が絶対に必要な時代と言えます。
飲食店の売り上げをあげる方法!!本質的な考え方
飲食15年の店長タカジンです。
「売り上げを上げたい!」とは全ての店長が願うことですよね。ところが現実は売り上げが上がらなくて、「なんで売り上げが上がらないんだろう」と悩むことばかりですよね。
立地が悪いから売り上げが上がらない。売り上げが悪いからメニューを変えよう。もっと販促をしなきゃ!などといろいろなことをやろうと考えると思います。
でも、もっと本質的なところに目を向けなければならないことがほとんどです。
この記事では売り上げをあげるための本質的な改善方法を解説していきます。
売り上げをあげるためにはチーム作りが全てである。
飲食店はチームが作れなければどんなに素晴らしいメニューを開発しても、どんなに良い立地であっても売り上げを上げ続けることはできません。
なぜなら来たお客様がリピートしなければ売り上げは上がり続けないからです。逆にリピートしない店というのは、お客様にとって魅力がない店ということです。
お客様をリピートさせるには「また行きたい!」と思われなければならないんですね。お客様をそういう気持ちにさせるには全従業員の料理とサービスが全てです。
だから全従業員を同じ方向に向かわせるチームが作れなければならないのです。売り上げを上げたいと思うならば、目を向けるのはチーム作りです。
ではどうすればチームが作れるのか?チームを作るにはまずは自分を見つめ直すことから始まります。
売り上げをあげるためには自分自身に目を向ける。
従業員のやる気を引き出すのも、従業員を教育・指導するのも店長自身のリーダーシップにかかっています。つまり店は店長で決まるといっても過言ではありません。
そのために店を改善するには、店長自身を改善する必要があるわけです。もしも従業員が楽しんで働けていなかったり、やる気がなさそうだったら間違いなく店長が原因です。
どんなに従業員がやる気がなく、荒んだ店であっても店長が変わるだけで店は生まれ変われます。なぜなら情熱的な店長の元にいれば従業員の気持ちは鼓舞され、やる気を引き出しますから。
じゃあ従業員のやる気を引き出すために店長自身は何をすれば良いのか具体的に解説していきます。
仕事を頑張る理由を明確にする。
まずは」店長自身が自分の仕事をする理由を明確にすることです。
- なぜこの仕事を頑張るのか。
- この会社でどうなりたいのか。
- 将来どんな生活がしたいのか。
- 夢・目標は何なのか。
このような自分のビジョンを明確にすることです。多くの人がただ日々を頑張っていることがほとんどで、じっくり自分の将来を考えることがありません。
そしてこのような将来のビジョンを考えさせる上司もあまりいません。だから考えないのです。
自分の明確なビジョンがないから、ただ同じ毎日を繰り返し、自分のことを見つめることもなく、次第にモチベーションは低くなり、厳しい現実に目を背けてしまいます。
その姿をみて周りの従業員もやる気を感じなくなってしまうのです。明確なビジョンがあればどうなるか?厳しい現実が訪れても乗り越えようと逃げることがありません。
ビジョンはあなたの心の支えになるのです。
夢中に仕事を頑張る姿、情熱的な姿に周りの従業員は触発されるので、一生懸命な店長に着いていきます。
そして明確なビジョンを従業員へ語るのです。
「○○のために良い店にしたいんだ!それにはあなたの力が必要なんだ!」このように店長の夢やビジョンを語ることがスタッフの気持ちを鼓舞させるのです。
人は情熱的な人に惹きつけられます。夢を追う人に憧れを感じるので「この人に着いていきたい!」と思うのです。
だからまずは明確なビジョンを持つことが何よりも必要です。
自分の弱みに向き合う。
売り上げが落ちる要因はお客様に選ばれない店の弱点があります。例えば以前よりも料理の質が落ちた。サービスの質が落ちた。などお客様は何かしらを感じています。
そのことに店長自身が気づいているかどうかが大切です。おそらく多くの人がそこに気付けていません。なぜなら、そこが店長自身の弱みだからです。
サービスが弱みな店長はサービスの質が悪いことに気付けないし、商品力に弱みがあれば、商品力が落ちていることに気付けません。
自分の弱みには、鈍感になってしまうのです。なぜなら弱みに対して気を向けられないからです。
だから店長は現場の弱みを無くさなければなりません。
どうすればいいの?と思うかもしれませんが、店のQSCを向上させるには
- 店長自身が現場の正しさがわかること
- 正しくできること
- ダメなことに気付けて教えられること
このようになりましょう。
まずは自分の苦手な分野に向き合うことからです。自分の弱みを自覚して自分自身を改善させていきましょう。
ちなみに現場だけに限りませんよ。数値が苦手なら数値に強くなること。チーム作りが苦手ならチーム作りに強くなること。教育が苦手なら教育に強くなること。
店の問題は店長自身の弱みですから、自分を改善しない限り売り上げは伸ばせません。
経営理念をスタッフへ浸透させる。
ここまでは店長自身の本質的な問題点の改善について解説してきました。
店はチーム作りが全てです。チームを作るには店長自身を改善させることと、もう一つ重要なことがチームを同じ方向性に合わせることです。
それは何かといえば経営理念です。
経営理念とは何のためにこの店は商売しているのか。という店の存在意義です。
その店で働く全従業員の共通の価値観としなければならないものです。そのためにはしっかりと従業員に経営理念を浸透させなくてはなりません。
経営理念は一度言えば伝わるものではなく、何度も伝え、経営理念で現場の仕事を考えさせなければ浸透はしません。
経営理念で現場の仕事を考えさせるとはどういうこと?と思うかもしれませんが、例えばどうして笑顔でサービスをするのか?これを教えるときに「お客様に喜んでもらうためだよ!」と伝えるだけでは足りません。
「うちのお店はお客様に喜んでもらって、こういう経営理念を目指しているんだよ。だから笑顔でサービスしてお客様に喜んでもらうことが大切なんだ!」
これくらいしっかりと経営理念と現場の仕事を伝えていきましょう。
何度も経営理念を語り、浸透させれば店のQSCは間違いなく変わります。なぜならみんながお客様を喜ばせる目的を分かっているからです。
まとめ
売り上げが下がる原因はチームワークがほとんどです。
そこで働く従業員のモチベーションはどうですか?従業員の表情は輝いていますか?もしモチベーションが低く、表情が曇っているなら店長自身に原因があることがほとんどです。
もしチームがまとまっていないなら経営理念が伝わっていないことがほとんどです。
売り上げを回復させようと販促を考えたり、メニューを考えたりする前に本質的な問題に目を向けていきましょう。
組織を作る店長の心構えは【貞観政要】に学ぶべき
飲食店歴15年の店長タカジン@飲食店店長 @takajintencyoです。
「店長として成長していきたい!」とか「組織をまとめられる店長になりたい!」など、良い店長になりたいと願う人に向けた記事になります。
結論から言うと素晴らしい店長になりたければ、名著【貞観政要】から店長としての心構えを学びましょう。
なぜ貞観政要を勧めるのか。
僕は日頃からビジネス書を読むことが好きで、ある日、「リーダーの帝王学!!」みたいな文字が書かれた貞観政要を手に取りました。
「貞観政要?一体どんな本なんだろう」という気持ちで貞観政要を見てみると、なんと貞観政要は経営者にファンが多いことでも有名な中国古典でした。
元ライフネット生命の出口治明氏は、座右の書「貞観政要」という著書を書いています。他にもトヨタ自動車の会長を勤めた張富士夫氏、北条政子、徳川家康などにも大きな影響を与えたと言われています。
では貞観政要には何が書かれているのか?それは一言でいえば組織のトップとしての心構え、リーダー論が記された古典と言えます。
貞観政要は今から1400年前、中国史上もっとも安定した治世の一つを築いた唐の皇帝、李世民と彼を支えた重臣たちと交わされた問答を編集したものです。
この貞観政要を読むことでなぜ李世民は中国史上もっとも安定した豊かな国を作れたのか。李世民の皇帝としての優れた心構えに大きな刺激を受けると思います。
経営者やリーダー、成長したい人、もちろん店長。新米店長にとって得られるものが沢山あるのが貞観政要ですので、必読の名著だと思います。
それにしても•••1400年も前の古典が現代でも読み継がれ、大きな影響を与えているんだからいつの時代でもリーダーはこうあるべき!と言うものなんですね。
貞観政要から学びリーダー論
貞観政要にはリーダーとしての心構え、リーダー論が多く学べますが、ここでは僕が印象を受けた考えをお伝えしていきます。
僕自身、貞観政要を読んで日頃から意識していることでもあるし、他のビジネス書などでも言われている共通したリーダー論でもあります。やっぱり成功する人は成功する考えをしているもんだなーと思いますね。
とはいえ、現代のビジネス書などを書かれている方たちは貞観政要の影響を受けていることや、貞観政要に影響を受けた人から影響を受けていることが多いにあります。なぜなら貞観政要は1400年も前に書かれた名著ですからね。
つまり貞観政要は1400年前から現代にまで語り継がれる成功法則とも言えます。
優れた店長は自らを律すること。
李世民は
「天下を安定させようとするなら、自分自身を正さなければならない」
このように考えました。これまでの歴史を振り返ると国が滅ぶのは外圧ではなく、常に自分自身の欲望によってその原因が作られてきています。
リーダーが欲望のままに好きなことを愛好すれば費用がかさみ、政治が悪化して人民を苦しめてしまうし、もしリーダーが理にそぐわない言葉を発すれば人々はバラバラになり、恨みの声が上がってきた。
こうやって国は外圧ではなく内圧によって滅んできています。それは全てリーダーの欲望のままの振る舞いによってです。だから李世民は国を守るために自分を律することを考えました。
店長も同じです。自分の発言・行動がスタッフ・お客様にどう見られるのか?それを考え、欲望のままに、感情のままに振る舞うのではなく、紳士的であるために自分を律することが大切です。
店長は謙虚な気持ちでいること。
成功するには謙虚でいることが大切!とはよく言われることですね。ただ、謙虚でいることだけが大切なのではなくて、なぜ謙虚にならなければならないのかを自覚していることが大切だと僕は思っています。
古代ギリシャの哲学者、ソクラテスは自分は無知であることを自覚していました。しかし多くの賢者たちは自分は知っていると自覚していて、無知であることを自覚していませんでした。
無知であることを自覚しているからこそ、賢明になろうと人は努力をするもの。と言うのがソクラテスの考えです。そのために自分は無知であることをしっかり自覚することが大切なんです。
李世民は
最近、良い弓矢を手に入れたので、専門家に見てもらったが「木目が良くない」という。私はこれまで弓(武力)で国を平定したが、木目のことすら分かっていなかった。
ましてや、私が天下を取ってからまだ日が浅く、政治の本質などは、より理解が及んでいない。
これに気付いた私は、部下から積極的に政治について意見を聞くようにした。
このように自分は政治に関して無知であるから重臣たちの声に耳を傾けようとしました。先程の自分を律することも同じように自分の過ちを正すよう重臣たちに頼んでいたのです。
この器、思考が中国史上最高の歴史を築いたリーダーの心構えだと思うんです。
店長は部下を成長させる立場です。そのためには自分を成長させることが大切です。自分以上の人は育てられませんから、自分が成長することでより部下を成長させることができるものです。
だから人から学ぶ姿勢でいることが大切です。僕は何かを学ぶには年上、年下関係なくだと思っています。自分を正すためにはパートさんの声にも耳を傾けるし、部下の声にも耳を傾けます。
常に自分に原因があると思って自分を正すこと、常に自分は無知であることを自覚し、学ぶことを心がけるようにしています。
これからの時代は心理的安全性が必要!
以前はグイグイ引っ張るリーダーシップが店長として必要なスキルでした。しかし今の時代は人々の価値観も世の中の状況も代わり、新しい時代になったと言っても過言ではありません。
具体的には昔は物が満ち足りていなかったので、良いものを作れば売れる時代でした。ネットも普及していなかったので情報も満ち足りていない時代です。その時代で育った人たちが今の世の中を作っている時代です。
しかし今は物は当たり前のように溢れ、スマホの普及により情報も一瞬で手元に入る時代です。だからもうテレビで情報収集する人もいませんよね。
だから昔はグイグイ引っ張るカリスマ型のリーダーがいて、みんなへ指示して動かせば結果が出せる時代でした。しかし今は世の中が多様化しているので、1人の力ではなく、みんなの意見、考えが必要な時代です。
みんなの意見が集められるリーダーこそが結果を出せる時代。
カリスマ型の店長ではなく、共感型の店長が結果が出せる時代ですね。みんなの意見を集めるには意見を言っても安心な関係性が作れることが必須です。だから意見を受け入れる共感が大切になってきます。
貞観政要では李世民の謙虚な姿勢、耳を傾ける姿勢、自分を律する努力など、これからの時代の店長に必要な心構え、思考が描かれていますね。
まとめ
貞観政要から店長としての心構えだけでなく、これからの時代に必要なリーダーシップの在り方が学べるので、今の時代にこそ貞観政要は必読ですね。
李世民がリーダーとしてどうあるべきかをどのように考え、具体的にどんなことをしてきたのか。
人から学ぶには、ただ表面的な行動を真似るのではなく、その背景の考えや目的を知ることが大切です。世の中のビジネス書、自己啓発書ではノウハウや方法論ばかりに注目されますが、著者の思考や心情を学ぶことが何よりも大切です。
なぜならノウハウや方法論は、その状況でうまくいくものだからです。著者と読者は状況も性格も違うので、同じことをして上手くいくとは限りません。どんな時にも活かせるには成功者の思考に近づけることなんです。
なぜなら成功者と思考を近づけると言うのはあなたの境遇なら成功者は何を考え、どうするかを近づけることだからです。
貞観政要では李世民の思考や心構え、その目的や背景が学べるので、ぜひ優れたリーダーの思考をインストールしてみて欲しいなと思います。
飲食店の店長の悩みはスタッフとコミュニケーションの取り方で大体解決できる!
飲食店で店長しているタカジン@takajintencyoです。
「スタッフとコミュニケーションの取り方がわからない」
「スタッフ教育が苦手」
「チームがまとまらない」
このような悩みを抱える店長に向けた記事になります。
正直、店長の悩みの大半はスタッフとのコミュニケーションによって解決できると思っています。
なぜスタッフとコミュニケーションの取り方が大切なのか。
飲食店の店長に求められることは売り上げと利益を上げることですよね。ではその売り上げと利益を作り出しているのは誰でしょうか。
それは店で働く全従業員であることに他なりません。なぜならお客様に接客をするのも、料理を作るのも全従業員ですから。つまりお客様を喜ばせて、再来店したくなる気持ちにさせているのは全従業員なのです。
間違っても、売り上げも利益も店長が作り出しているとは思わないでくださいね。売り上げと利益は全従業員で取り組んだ結果ですから。
そのために店長の役割はスタッフのモチベーションを上げること、楽しく働ける環境を作り出すことであり、それはコミュニケーションの取り方が多いに関係してきます。
だから店長の悩みの大半はスタッフとコミュニケーションの取り方で解決できるというわけです。
コミュニケーションの取り方で人材不足にならない
例えばスタッフの離職率と定着率はコミュニケーション次第です。スタッフが辞めない環境を作れれば人材不足に悩まされることはありません。スタッフが楽しく働ける店には友達を紹介してくれます。
僕は一時期、大学生が卒業で大量に退職した時期があって、その後なかなか採用できなくて人材不足で苦しんでいました。
ある日、1人のスタッフをやっと採用できたんです。僕はそのスタッフを絶対に辞めさせないと思い、大切に育てました。実際に早く戦力にしないと厳しかったのもありました。
その内に友達を紹介してくれたんです。紹介してくれた友達に「なんでうちで働いてみたいと思ったの?」と聞くと「友達から良い店だよ。良い店長だよ」と聞かされていたことを言ってくれました。
この時に僕は
「働いている店に愛着を持てば仲間を連れてくるもんなんだ。」と感じたんです。
その後も紹介は続き、人材不足のピンチは求人費を1円もかけることなく解消されました。
大体、離職率の高い店、人材不足の根本的な原因は楽しくないからです。
楽しくないのは、やる気を引き出せていなかったり、一緒に働く人との信頼関係が浅いからであり、コミュニケーションが原因にあります。
スタッフ教育はコミュニケーションで決まる。
教えているのに言うことを聞かない、言ってるのに伝わらない。こういうことはありませんか?
例えば朝礼であなたの熱い気持ちを熱弁してるのに、スタッフの表情は聞いてるのか聞いてないのかわからないような表情をしている。つまらなそうに話を聞いている。みたいなことありませんか?
この原因はあなたの言葉をただ聞き流しているだけの状態です。つまり伝わっていないのです。
あなたも経験あると思いますが、学生のころ、校長先生の話って退屈だなーと思って聞いてませんでしたか?それと同じようなものです。逆にあなたが憧れる人の話は真剣に聞きますよね?
つまり人は聞きたい人の話は積極的に聞くし、聞きたくない人の話は真剣には聞かないんです。
これがスタッフ教育をする上で大切なことです。あなたの言葉をスタッフが受け止めるかどうかはあなたとの関係次第なんです。しっかりと信頼関係ができているかどうかがスタッフ教育は大切になります。
スタッフとコミュニケーションはどうすればいい?
「コミュニケーションが大切なのはわかった。じゃあどうすればいいの?」きっとこのように思うかもしません。
コミュニケーションの基本は相手を知ること。理解すること。
ぶっちゃけ難しく考えずに、まずはこれを意識しましょう。
信頼関係は理解することから。
スタッフと信頼関係を築くにはスタッフのことを理解することから始まります。
どういうことか?それは人は自分のことを理解してくれる人に心を開きます。例えばあなたが失恋してすごく心が傷ついていて、苦しんでいるけど誰にも言えないとします。
元気がないあなたを心配した1人の知り合いが悩みを聞くよと言ってきました。その知り合いとはそこまで仲が良いわけではないけど、誰にも相談できず、1人で苦しんで落ち込んでいたあなたは失恋したことを話しました。
するとその友人は親身になって話を聞いてくれ、励ましてくれました。あなたの苦しみを受け入れてくれたことに安心感を感じますよね。そこで初めて相手に心を開くと思います。
これが信頼するということです。
人は自分のことを理解して、受け入れてくれた人を信頼するんです。だからあなたがスタッフと信頼関係を築きたいのならば、相手のことを理解することからなんです。
ここでいう理解するとは、相手に興味を示し、話を聞いて受け入れてあげることです。それで相手は「自分のことを分かってくれるんだ!」と理解されたと感じるからです。
ちなみに僕は新人スタッフとはできるだけ仕事以外の話をめちゃくちゃします。
学生ならば将来の夢は?なんでその夢を持つようになったの?とか部活は何してたの?なんでその部活に入ろうと思ったの?兄弟は?得意な教科はなんなの?もcいベーションが上がるのは何をしてるとき?みたいなことを聞きます。
できるだけ、あまり人に聞かれないようなことを聞くようにしてます。するとあまり人に話したことがないようなことを僕に話すことになるし、相手のことを肯定して話を聞いています。
例えば相手の趣味が料理なら「料理好きなんてステキだね!絶対、恋人に喜ばれるよ!」
相手の得意教科が数学なら「数学が得意なんて尊敬する!俺めっちゃ数字苦手だから」みたいに相手のことを肯定して聞き入れます。間違っても否定は厳禁です!!
新人は「どんな店なんだろう、どんな店長なんだろう」と不安な気持ちなので、早く打ち解けることが大切なので仕事以外の相手のことを話すようにしています。
話しやすい雰囲気作りをする
スタッフが働きやすい環境を作ることも店長としてすごく大切なことです。そのためには安心して店長に話しかけやすい雰囲気を意識することも大切です。
そのために常に意識することは、
- 笑顔を絶やさない
- 積極的に挨拶
- 話しかけ
を店長から行うことです。
笑顔を絶やさない
笑顔でいることは言うまでもなくスタッフに安心感を与えますよね。笑顔の店長と真顔の店長なら笑顔の方が話しかけやすいですよね。だから笑顔を絶やさないことです。
積極的に挨拶
そして挨拶は積極的に自分から行ってください。挨拶は相手のことを承認することです。逆に挨拶がないと気にかけられていないと感じられます。
また挨拶からコミュニケーションが生まれますので、とても大切です。
ちなみにもっとも効果的な挨拶は名前を呼んで「○○さんおはよう!」このように挨拶をすることです。名前を呼ぶことで、あなたに挨拶をしてるんだよ!というメッセージになります。
話しかけ
話しかけは全員へ行うことを心がけましょう。人はどうしても話しやすい人ばかりに話しかけることが多くなってしまいます。すると周りからは「店長は気に入った人にしか話かけないんだ」と思われます。
すると話しかける頻度が少ない人は「自分には関心がないんだ」と感じてしまいます。だから全員に必ず話しかけをすることが大切です。
「話しかけって何を話すればいいの?」と思うかもしれませんが、雑談でもなんでもいいです。
話しかけて気にかけてると思わせることが大切です。
そして話しかけをして、相手の話に耳を傾けることが何よりも大切です。耳を傾けることが相手のことを理解してあげることにつながりますから。
ちなみに僕はよく「○○さんおはよう!何か良いことあった?」とか「おはよう!最近どう?」とか「おはよう!なんかあった感じ?」など、こんな感じで話しかけてます笑
挨拶の声のトーンや表情を見て言葉を変えてる感じです。
まとめ
コミュニケーションで悩むことは多いと思いますが、この記事で解説したようにそこまで難しく考えずに、スタッフに関心を寄せて、話を聞いてあげることがとても大切です。
僕の事例からわかるようにすごく気軽な感じです。
店長だからと固く考えずに目線をあわせて、気楽にコミュニケーション取っていきまそう。
タカジンのプロフィール
初めまして。飲食店で15年間働いているタカジンです。
このブログでは僕が15年間、飲食店で働いてきて経験してきた、飲食店運営や人材教育、またはマインドセットなど発信していきたいと思っています。ちなみにtwitterでも同様のツイートをしています。@takajintencyo
その前に「ところでお前ってどんな奴なんだよ!」と思っているはずですので、この記事ではサクッと僕のこれまでの経緯についてお伝えします。
飲食店で働いた理由
僕は学生時代にミュージシャンになりたい夢を持っていました。学校から帰るとずっとギターを引き続ける引きこもりだったんです。「俺ってぜったい天才でしょ!」と勘違いしてるような今思えばイタイやつでした。
とはいえ、別にバンドをやっていたわけでもないし、周りに楽器をしている友達もいませんでした。だからこそ自分で「俺ってめっちゃギター上手いじゃん!」という勘違いをしていたんです。
ちなみに好きなギタリストはイングヴェイ(わかる人にはわかる天才ギタリスト)
そんな勘違いしていた僕は「もう音楽で食っていくんだ」と思って高校を中退してしまいます。高校中退後は建築業で肉体労働したものの半年でバックれ。その後は工場で働いたり、ファミレスでバイトしたりしていました。
気がつけばフリーターで気ままに遊びまわって音楽で食っていくことなんて考えもしなくなっていました。
「何のために高校中退したんだよ」
そんな僕は当時付き合っていた彼女との間に子供ができて、本格的に就職しなきゃと追い込まれます。就職活動をしている頃、さまざまな会社の面接を受けましたが、結局はバイトしてて楽しかった飲食業を選び、今の会社に行きつきました。
とはいえ、僕がバイトしてたのはファミレスの厨房です。もともとの性格は陰キャなので接客する気なんてサラサラありませんでした。
ところが僕がやらされたのはホールの仕事。接客経験ゼロ。人に接することが苦手。そんな状態です。なんでこんな僕がホールやらせたのか今でも謎です。(多分、ホールの人が足りなかったのでしょう。)
ぶっちゃけ少し後悔しました。「こんな俺にできるのか?」って気持ちでした。でも僕は入社時に「3年で店長目指します!!」という志高い宣言をしていました。(とにかく金が欲しかったので)だからやるしかありませんでした。
3年で店長に。だけど人生下り坂になる。
宣言通り入社3年目で店長になりました。接客を人生で初めてやった僕はサービスに関する本を読むようになりました。(人生で初めて勉強した時期でもありました)
リッツカールトンのことが書かれた本とか、ディズニーやスタバに関する本とか。2年目で異動になった時は小さな規模のお店でホールの責任者みたいな立場になり、その時は人材育成の勉強をするようになりました。
そうやってコツコツ勉強したことを実践したら下がり続けていた売り上げがグイグイと上がって、店長に任命されました。実績を出したことより、どちらかというと努力したことが評価されたような感じでした。
それから5年間ほど店長をやりました。旗艦店の店長にもなりました。だけどそこで僕は失敗してしまいます。部下と関係が悪くなり、次第に人が辞める店になってしまいました。
人不足に悩まされ、社員が入っても辞める連鎖が繰り返されます。そのうちに僕は罪悪感に悩まされ、鬱のような状態になってしまい店長を降りました。
路頭に迷い、逃げ続ける。
僕は自分には店長は向いてないと思い込んでしまいます。そこからなんか目指すものがなくなって仕事を楽しめない僕がいました。「このままじゃダメだ!諦めちゃダメだ!」と考えることもありましたが、もう一度這いあがろうということからは逃げていたんです。
その間、何をしていたかというと自己啓発書を読みまくり、引き寄せの法則のセミナーに行ったり、スピリチュアルの世界に興味を持っていました。ただ、これって結局は逃げていたんですよね。今の仕事で努力して這い上がることから逃げて神頼みのようにスピリチュアルにのめり込んでいたんです。
さらに僕は副業を始めるようになっていました。
ネットビジネスにガッツリのめり込む。
引き寄せの法則や自己啓発系のことをネットで調べる内に、それを書いている著者がネットビジネスで生活していることを知りました。
「こんな世界があるなんて」
そんなことができることに衝撃を受けました。「不労所得」という言葉がめちゃくちゃネット上で流行っていました。(今でもたまに見かけますが、もう時代遅れですよね。)
僕はマジで不労所得を目指すようになりました。ブログを作って、アフィリエイトを始めました。アフィリエイトに関する情報商材に大金を注ぎ込みました。多分、これまでに20万円くらいは使ってきたと思います。
アフィリエイト用のブログはこれまでに5個くらいは作ってきたんじゃないでしょうか。これまでに書いてきたブログ記事はざっくりと800記事くらいは書いてきたと思います。
ちなみに飲食店で働きながらですよ。1日1記事は欠かさず、休みの日は1日中ブログを書き続けてきました。
でも、なかなか稼げなかったんです。これまでにアフィリエイトで稼いできた金額は30万円くらいでしょうか。とても不労所得じゃないですよね。
もう本業で頑張ることは諦めつつ、ネットビジネスで食っていこうと思っていたのになかなか稼げずにもう絶望です。
マジで人生路頭に迷っていました。
店長を降りて数年間、路頭に迷っていましたが転機が訪れます。
店長に返り咲く
会社の中でも大変革が起きていました。会社を立て直すために大量の入れ替えが行われ始めました。会社の方針について来れないベテラン達がどんどん会社を去っていきます。
僕は色々ありましたが、この会社が好きでした。
店長には向いてないと思っていただけで、逃げていただけで会社自体は素晴らしい会社だと思っていました。(今も変わらないけど)
その会社で一緒に働いてきた人たちがどんどん去っていく。会社が変わり始めていました。この時「ここで俺が立ち上がらなければ!!会社が変になってしまう!!」と謎な思考に切り替わります。
そこから全店が売り上げを落とす中、利益前年越えを数ヶ月間叩き出して店長に返り咲きました。(ちなみに当時の僕は店長不在の店で店長代行みたいなポジション)
そこからめっちゃ人材教育、リーダーシップ論の勉強をして店長を続け、上の役職を目指しています。
このブログの目的
最後にこのブログを始めた理由についてです。
先ほどブログでアフィリエイトをしていたことを書きましたが、ブログをやっていて気付いたんですが、僕はブログが好きなんです。
初めは金稼ぎ目的でブログを書いていましたが、あれは苦しいです。なぜなら稼げないと意味を感じないから。でも、伝えたいことや、書きたいこと、好きなことをブログに書くことは楽しいし、好きなんですよね。
ブログが好きだからまた書きたいとずっと思っていたし、せっかく僕には飲食店をやってきた経験があるし、人並みには勉強もしてきたので、読む人の役に立つことが書けたらいいなと思って始めました。
特に今はコロナ禍によって飲食店は苦しい時代です。
その中でも成功しているお店はありますし、なぜ成功しているのか僕にはわかります。だからこそ飲食店で頑張っている人の役に立ちたいとも思っています。
飲食店で頑張っている人たちと一緒にこの困難を乗り越えていきたいと思っています。