これからの飲食店の社員教育に必要な要素

コロナによって飲食店を含め、世界は激動の時代になりました。まさに生き残れる企業だけが残れる時代といえます。

 

飲食店がこれからの時代を生き残るためには、これからの時代の人材教育が全てです。

 

なぜなら、コロナ禍においてお客様の飲食の利用は変わってしまいました。例えば、これまでは飲食店に訪れていた人たちはテイクアウトに変わってしまったり、気軽に友人とランチもできなくなってしまいましたよね。

 

人々のライフスタイル、価値観の変化に応じてお客様に価値を与え、選ばられる店になるためには、そこで働く従業員が価値を与えられる店でなくてはなりません。

 

だからこそ、これからの時代に適応した人材教育が必要になってくるわけです。

 

この記事では、これからの時代の社員教育についてお伝えしていきます。

 

僕は飲食歴15年。リーダー論、人材教育など海外の有料情報に触れたり、高額な企業コンサル(誰もが知る有名企業を多数クライアントに持った)のセミナーを受けたりしてかなり勉強してきました。

 

これらの経験から学んだ情報をお伝えしていきます。

 

 

これからの時代はどんな人材が求められる?

これからの時代に求められる人材は創造性と巻き込む能力といえます。どういうことかについては後述します。

 

先ほどお伝えしたように、これまでと人々のライフスタイルが変わり、それによって価値観が変わり、世の中はそれに応じてものすごいスピードで変化していきます。

 

例えば会議はリモートが当たり前になりましたよね。リモートで問題ないことがわかればわざわざみんなが集って会議をやる必要性がなくなりました。

 

また人の密集を避けるために買い物はネットの需要がものすごく増えましたね。そのような需要の変化に世の中は対応していっています。

 

さらにこれからはAIの発達によって、今まで人間がしてきた仕事はAIに変わっていきます。それによってこれからは求められるスキルも変わるし、働き方も変わってきます。

 

このように目まぐるしく変わっていく世の中によって、人々の価値観が変わり、ニーズは変わっていきます。

 

また昔と今では外食の利用頻度も全く違います。

 

それこそ今の30代〜40代の人が学生の頃は頻繁に外食はしていなかったと思いますが、今の家庭は毎週のように外食に行くことも珍しくありません。

 

また昔の子供は親が作ったお弁当を学校に持って行くのが当たり前だったのに対して、今はコンビニで買ったものが子供のお弁当だったりします。

 

このように時代は変わり、これからも時代の変化はさらに加速していきます。

 

「そんなの一体どうすればいいんだよ!!」

 

もしかするとそう感じるかもしれません。

 

もはやスピードの変化には自分1人の能力ではとても対抗できません。それこそボケーっとしていれば時代に取り残されてしまうかもしれませんね。

 

だから創造性と巻き込む能力が必要なのです。

 

創造性と巻き込む能力

おそらく創造性と巻き込む能力って何のこと?と思うかもしれません。

 

ここでいう創造性とは、お客様を喜ばせることを考えられる人のことで、考えたことを実行することです。

 

次にここでいう巻き込む能力とは、みんなの意見や創造したものを集められる能力のことを言います。

 

とても1人では対応できない時代の変化においては、みんなでお客様の喜びを考え、実行することがとても大切です。

 

まさに創造的に考える力と、多くの思考を集められる能力が必要だといえます。

 

社員の創造性と巻き込む能力を育むためには

社員の能力とスキルをどう育めばいいのかについて解説していきます。

 

 

創造的に考える力はクリエイティブな要素なので簡単ではありませんよね。なので思考力を育てる環境と習慣が大切です。

 

社員の創造性を育てるには考える環境を与えることが大切。

 

社員の創造性を育てるには上司が考える環境を作ってあげることが大切です。それにはしっかりと理念教育をしてあげるといいと思っています。

 

例えば「お客様に喜んでいただくためにはどうすればいいと思う?」と上司が問いかけることが大切です。

 

これを何度も行うことです。

 

ちなみに僕は毎日部下に行っている習慣があります。

 

「今日の営業でお客様を喜ばせるために何を意識した?」、「お客様を喜ばせるためにどんなことが今日はよくできた?」、「もっとどうすればお客様を喜ばせることができたと思う?」

 

この3つの問いかけを毎日行い、今日1日を振り返らせて考える習慣を作っています。

 

そして週1回は面談を行い、1週間単位で考えさせることと、次の1週間は何を意識して取り組んでいくかを聞いています。

 

上司は常に部下に考えさせる習慣を作ることが大切で習慣にさせるには考えさせる機会、環境を作ることが部下の創造性を育てる上で大切になります。

 

 巻き込む能力を育てるには?

巻き込む能力とはみんなの意見を集められる能力であるため、人と信頼関係を築ける人材でなくてはなりません。

 

なぜなら「この人なら自分の意見を受け入れてくれる!」と心理的安全性を感じなければ人は自分の意見や考えをなかなか言えないからです。

 

そのため部下には従業員へ心理的安全性を与えたり、信頼関係を築けるように育てることが大切になります。

 

これは部下に限らず、チームで仕事をする誰もが必要な能力ですよね。

 

では部下の巻き込む能力を育てるにはどうすればいいのか。それはまず信頼関係を築くための知識を教えてあげて、その知識を元に実践させ、そして振り返らせることです。

 

やはり人は意識したことが【うまくできたか・できなかったか】を振り返り、【できなかったことはなぜできなかったのか】を考え、【どうすればできるのか】を考えて試行錯誤することで成長していきます。

 

なので上司は知識を教え、振り返る習慣を作ってあげることが大切ですね。

 

信頼関係を作るためには段階がある。

まず部下に教える知識として信頼関係を築くまでには関係性の段階があることです。

 

  • 話してみたいと思われる段階
  • 理解を示す段階
  • 信頼されている段階

このステップに沿って信頼関係を構築するように教えてあげましょう。

 

話してみたいと思われる段階

この段階では基本的な礼儀、所作を行うことです。

 

笑顔で接する、気持ちのいい挨拶を自分からする、ちゃんと返事をする、感謝の言葉をいう。

 

このような人間関係の基本となる礼儀、所作をちゃんと行うことによってこの人となら安心して関わることができそうと思われるようになります。

 

なので部下の教育では人との接し方の基本をちゃんと教えてあげることが大切です。

理解を示す段階

基本をしっかり行うことで人から安心感を得て、初めて心を開いてもらえるようになります。ここから相手のことを知るためのコミュニケーションを行っていきます。

 

具体的には相手に関心を向けて、相手のこと知ろうと聞く会話を行うことです。相手の話を聞くときにやってはダメなことは否定、自分の意見を話すことです。

 

理解を示すことが目的なので相手のことを否定するのは論外です。否定されると人は話したくなくなりますので。

 

また相手のことを知ることが大切なので、聞かれてもいない限り、自分の意見をいう必要も特にありません。

 

信頼関係を築くためには相手に理解を示すことを部下には教えてあげましょう。

信頼されている段階

以上の積み重ねによって信頼関係を増やしたら目標を従業員と共有して、みんなで考えることをおこなていきます。

 

それがお客様に喜ばれるためにみんなで考え、実行していきます。

 

多くの意見が集まるチームこそがこれからの時代で勝ち抜くためにもっとも必要なことだからです。

 

まとめ

これからの時代は自ら考える創造性とみんなで考える創造性が大切な時代です。

 

考える社員教育と、考えるチームを作れる社員教育をすることが、生き残れる飲食店となります。

 

コロナ禍の今だからこそ、お客様に価値を与えられる店でなくてはなりません。価値を与えるのは全て人です。だからこそ社員教育が絶対に必要な時代と言えます。